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今日は民主党世田谷区議会議員の風間ゆたか氏に取材に伺いました。
取材場所は前川國男設計の世田谷区庁舎。
ピロティ下を通り抜ける風に背中を押される。
建築を専攻している我々は適度な安心感と緊張感を得る。

取材が開始すると数分で議論モードに突入。
風間氏が教育システムを根本から改善するために民間から政治側へシフトしたというプロセスを聞き、これは建築における深層と表層の乖離の議論に通じると思い、テンションがあがる。そしてすぐさま建築家の都市論が都市計画に反映されにくいことや東京ミッドタウン等における組織事務所とアトリエ事務所の役割に大きな差があることなど、デザインにおいてパワーバランスによって表層と深層が乖離していると投げかけると、一瞬でその意味するところを理解してくれる。僕は風間氏は我々の言葉でいうなら教育におけるアーキテクチャーの深層部から作り直そうとしているのではないかと思い共感する。
風間氏が今考えていることは現場の経験から生まれた非常に明確なロジックを持っていて確実に教育システムを変えていけるものだと感じる。中にはWebの特性や透明性を生かしたものもあり、どこか僕らの考えていることと通じると思いいろいろな領域で世の中がゆっくり変革している真っ只中にいるのかもしれないと大きな可能性を感じる。
詳細は後日アップしますが、二時間にわたる議論でしたが、風間氏は非常に丁寧にいろいろな話をしてくださり、最後は車で途中まで送っていただきました笑。

その後は三人で飯を食いながらブレストし流れを整理する。途中、「のりすけ」という店員に執拗にからまれる。小林君が片思いをしているというフィクションを仕立てあげ、のりすけに投げると、彼は小林君に某氏の落とし方他、周りの客を巻き込もうとしながら数分にわたりレクチャーする。
先日読んだビジネスの名著「経験経済 脱コモディティ化マーケティング戦略」で経験ビジネスには即興劇、舞台劇、編集劇、路上劇という4つの演劇モデルが適用できるとあるのですが、「のりすけ」の接客の立ち回りは演劇モデルの全部を満たすのではないかと思う爆。
関心していると後にホントに某事務所に所属する劇団員だと判明する笑。
そんなこんなで帰宅し今に至る。

明日は久しぶりに休みなので設計途中のコンペを進めようかと。
夜にはUSAから友人が来宅。会うのは1年ぶり。ますますイカツクなっていることを期待している。

明後日の取材先はSONYです。
場所は先日竣工した大江匡設計の新社屋。まさにサイバーオフィスです。
先日建築家藤村龍至氏と現在深層まで介入できてる建築家は大江匡氏かもしれない等議論したばかりなのでかなりテンション高いです。