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取材2連発行ってきました。
昨日は株式会社アクセルマーク代表取締役の小林靖弘氏。
今日は建築家岸健太氏。

昨日は、小林社長と主にモバイルについての話をする。
オフィスは非常にオープンで“雲”と名付けられた会議室へ案内される。その間に社員の方々が皆さんこっちを見て挨拶され、かなり照れる笑。会議室に入るとガラス張りだったが、スイッチひとつでフワっとスモークがかかる。

取材が進むと、普段自分の中で、空間に対比するものとしてPCとモバイルを“情報”という枠組みで一緒くたにしていたが、取材をしてからその違いについて理解が深まる。“情報”は基本的には自由をもたらす。しかし同時にPCは身体を長時間モニターの前に拘束することになる。そういう意味で身体的に不自由であるとも言える。でもモバイル(ケータイ)だとPCと同じサービスを供給しながらユーザーをそういった身体的な拘束から解放することになる。と、あとは我々にとってのPCが、今の女子中高生にとってはケータイ(モバイル)であるという事実。下の世代は確実に我々よりコミュニケーションに関して高いポテンシャルを持つと思うが、一方でGoogleを知らない人も多いかもしれない。今まではPCのネットワークがwebであって、そのサービス等をケータイがフォローしていくような感じだったが、これからはケータイ(モバイル)がPCから独立したものに分化していく可能性もあるかもと思い始める。

途中、いかにライターを売るかという例題を出されダメ出しをくらいまくる爆。完全に押され気味だったので小林社長には是非もう一回議論を申し込みに行きたいです。

そして、今日は岸健太氏。アトリエは、クリエイターがたくさん滞在しているZAIM。話を聞いていて我々の考えと非常に共振する。岸氏は、設計やデザインに留まらず教育やワークショップ等のコミュニケーションの場も含め非常に幅広い創作活動をしている。“ユニット”という概念を持っていて、それはモジュールだったり、そこにおかれるモノであったり、使う人であったり、現象であったり、全てを横断的に扱う。岸氏曰く設計やワークショップもどちらも場や空間としては建築であって、建築家の構築力が発揮されるものである。そして、建築やデザインは包括的な能力を持つという。岸氏は藝大時代に磯崎アトリエに通い詰めていたのでご自身も磯崎新の影響は非常に大きいという。「私たちが住みたい都市」の宮台真司氏と磯崎新氏の対談で宮台氏は「建築は都市の表層の遊戯にすぎない」といい磯崎氏は「建築は将来、設計以外の場面でも台頭してくる」という。この磯崎氏の言葉と岸氏が重なる。
そして岸氏曰く中華街で一番旨いというチャーハンとビールを奢ってもらう笑。
その後は横浜のドヤ街を歩き、独特の空気を体感し、横浜駅近くの本屋でレッシグの本を買いテンションあがる。ロッテリアで横の席の小学生にめっちゃ見られ我々困る。雨に降られ帰宅。
明日は一日off.
明後日取材は新建築社。我々建築学生にとってはある種聖域。